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新しい価値を生み出すデータアグリゲーターとは

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ビッグデータの衝撃―巨大なデータが戦略を決める
という本を読みました。

ビッグデータとは何か、どのように使われているのか、データサイエンティストとは、といったことが事例と共にとても分かりやすく説明されており、入門者レベルの私でも理解できました。
photo credit: JD Hancock via photopin cc

そのなかで出てきたひとつのワード。それについておもしろいなーと思ったので取り上げてみたいと思います。

 

「データアグリゲーター」

 

まだあまりなじみのない言葉かもしれないが、データアグリゲーターとは、消費者とデータ活用事業者の間に入り、データの収集、分析、最適化を実施し、そのデータを事業者に提供する中間事業者のことです。

 

クックパッドとアイディーズ

具体的な事例としてクックパッドとアイディーズの話があげられていました。

 

日本最大のレシピサイトであるクックパッドと、全国のスーパーマーケット33チェーンと交渉窓口を持ち、小売りチェーンにロイヤルティプログラムを提供するアイディーズは2011年12月に提携している。

スーパーマーケット7チェーンで利用されているお買い物カードとクックパッドの会員IDを紐づけて、検索や購買履歴データを活用したマーケティングを行っている。

具体的には、顧客がお買い物カードのIDでクックパッドにログインすると、スーパーで購入した食材の閲覧が出来る上に、食材の応じたぴったりなレシピが提案されるというもの。

スーパー側にとっても、レシピの検索データが手に入ることで「顧客が買った食材の利用目的の把握」「個人の好みに合わせたクーポンの発行」などが可能になるメリットがある。

 

なるほど。おもしろい。

このケースのアイディーズが”データアグリゲーター”にあたります。複数のスーパーマーケットチェーンとの窓口を持ち、顧客の購買情報データを集約し、それをクックパッドに一括提供することが可能な中間事業者であるということです。

そしてこれらのデータを有効活用することで上記にあるようなユーザーへの新たな価値を提供できると。

 

 決済事業者のデータアグリゲーター化

また、アメリカでは、決済事業者がデータアグリゲーター化しているとあります。

確かに決済事業者、例えばカード会社は、それぞれのカードで、何を、いつ、どこで買ったかという情報を持っています。スーパーマーケットからガソリンスタンドやアパレルショップまであらゆる購買データを持っているのです。

 

VISAは、あらかじめオプトインで許諾を取ったユーザーに対して適切なクーポンを発行するサービスをやっています。例えば、ガソリンスタンドで給油しVISAで決済を済ませると最寄りのカフェのクーポンを送るとか。確かに「給油終わってちょっとカフェで一息」という光景は想定できますね。

 

他にもいくつか事例がありましたが、私が一番おもしろいと思ったのが、アメリカンエクスプレスとFacebookの取り組みです。

これはユーザーのFacebookIDとクレジットカード番号を紐付け、ユーザーの興味関心をもとに最適なクーポンをオファーするというもの。

具体的には、メンバーのFacebookアクティビティを分析し、このプログラムに参加している企業(H&M、ヴァージンアメリカ、アウトバック、ダンキンドーナツ、レノボ、シェラトンホテルなど)の中でメンバーが興味を持ちそうなショップのオファー、例えば、10%OFFクーポンをレコメンドします。

メンバーはアメックスカードで決済するときにそのオファーの中から好きなオファーを選択して決済するだけでそのクーポンを手に入れることが出来ます。簡単ですね。

 

さらにいけてるのが、このクーポンはクレジットカードにチャージされるため、次にその対象のサービスを利用するとき、シェラトンホテルなら宿泊するときに同じカードで決済するだけでそのクーポンを利用できます。プリントアウトしたり画面を見せたりする必要が全くなく、完全にシームレスに利用できるのです。これなら使いたいですね。

ユーザーは自分の趣味趣向データを公開する代わりに、クーポン等の特典を受けることが出来るのです。

 

やはり、ユーザーに近いところでサービスを提供している企業の方がデータアグリゲーターになりやすいのですね。決済事業者や通信事業者などは膨大なユーザー情報を持っているので様々な取り組みができそうだと思います。

 

決済事業やID連携の今後あれこれ

また最近、アマゾンが決済サービスを開始するとか、FacebookとPayPalが連携するとか、楽天がID登録から決済まで一気通貫にできるようにするとか決済周りやID連携などが盛り上がっているみたいです。

 

やっぱりIDは大きなサービスのIDに集約されていくのかなーと思います。ID連携といえば、Facebook、Google、Twitterあたりが主流というイメージがありますが、決済が発生するサービスでは決済手段を自らもっていないSNS連携は向いていない、そこにきて決済手段を持つAmazonや楽天がOpenIDによる連携やサードパーティへの決済機能の提供を開始をしたので、これは今後どうなっていくのか楽しみですね。GoogleやFacebookが独自の決済手段を持つ可能性だって多いにあると思います。

 

ECプラットフォームもコミュニケーションプラットフォームも検索プラットフォームも昔は個別に独自の範囲でビジネスをしていたのに、もうその境界線がどんどんなくなり弱肉強食の世界になっていきているのかもしれません。

 

 

ちょっとそれましたが、ビッグデータについて学びたいという方はこちらの本をぜひおすすめします。

 

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