新しいサービス、アプリ、参加したカンファレンス、読んだ本についてなど気ままに書いていきます。

インターネット業界で働くディレクターの雑記

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーとはどんな仕事か

更新日:

7434014840_754d6f7af3_b
最近、”プロダクトマネージャー”という言葉を聞く機会が増えた気がします。(特にIT業界)

ただ、プロダクトマネージャーとはどんな職種で、どんな役割で、どんな仕事をしているのかというのは会社、人によってばらばらで明確な定義はないのではと感じています。

photo credit: Biz Plan via photopin (license)

なんとなく今自分がやっていることはプロダクトマネジメントであり、自分はプロダクトマネージャーという職種が一番近いのではと感じています。

そんな中、人に進められてこの本を読みました。

プロダクトマネージャーとはどんな役割でどんな仕事をしていて、どんなスキルやバックグラウンドが求められるのかということについて、Google, Facebook, Yahoo, Amazon, Appleなど名だたる企業のプロダクトマネージャーへのインタビューも織り交ぜながら体系的かつ網羅的に説明されており、頭の中が整理できたので備忘録も兼ねてまとめておこうと思います。

ちなみに、グローバルでは”プロダクトマネージャー”のことをPMというようです。日本でPMというと”プロジェクトマネージャー”と捉えられることが多いと思います。プロジェクトマネージャーは主に開発のリソース調整やスケジュール管理などの調整業務をメインに行う人で、プロダクトマネージャーとは全然別の職種です。ややこしいですね。

それではプロダクトマネージャーの役割や仕事について見ていきましょう。

 

※2016年11月3日追記

先日、プロダクトマネージャーカンファレンスに参加したので、その時のレポートをまとめました。

プロダクトマネージャーカンファレンス2016レポート

 

プロダクトマネージャーの動き

プロダクトマネージャーは、プロダクトの責任者なので、企画立案、デザイン、開発、テスト、リリース、マーケティング、ビジネスまで幅広いプロセスに関わります。具体的には日々以下のような仕事をしています。(本の内容を抜粋して簡単にまとめました)

◼︎調査と計画
・ロードマップの作成、提案
・顧客のニーズ、競合の動向、ビジネスのニーズ、チームの専門性に基づいて機能とシナリオに優先順位をつける
・常に決定した機能のエキスパートとなり、これから解決していく問題と機能のゴールについて深く考えていく
・メンバーの「なぜこれに取り組んでいるのだろう」という疑問に常に答えを持っている必要がある
・どうすれば成功と言えるのかを定義する
・OKR(Objectives and Key Results=目標と主要な成果)に従ってチームとコミュニケーションをとり、効果測定可能な成果を上げるためにチームとともに尽力する

◼︎デザイン
・PMは詳細な仕様をすべて書き表す
−ゴール
−ユースケース
−要求事項
−ワイヤーフレーム
−機能のあるべき状態をすべて記述した箇条書き
−国際化
−セキュリティ

◼︎実装とテスト
・実装期間の最も重要な仕事は、エンジニアが効率良く働けるように支援すること。PMは定期的にチームをチェック進捗状況を把握する
・実装中は以前のバージョンのフィードバックに収集を行う
−ユーザビリティ調査、ドッグフーディング
・それらの実験で得たフィードバックをもとに問題点を特定し、機能のデザインを反復することでより優れたソリューションを探る

◼︎リリース
・ローンチのチェックリストをすべて確認する
−法務などの重要なステークホルダーからの最終的な承認を得たり、マーケティングやオペレーションなどのチームと調整したりする
・プロダクトのこの先の進行を支援するチームの準備状況を確認する
−Webのプロダクトであればカスタマーサービスのチーム、サービスベースのプロダクトであればオペレーションチーム
・考えられるすべての問題点に備える
−リリースが近づくと緊急性が高い問題が持ち上がるもの。PMはそのときのための存在

 

プロダクトの種類がPMの業務に与える影響

面白いなぁと感じたのは、プロダクトの種類属性や初期なのか成熟プロダクトなのかによって、プロダクトマネージャーの役割が変わるということです。様々なプロダクトがあるのである意味当たり前かもしれませんが。

結論、B2Bのプロダクトのプロダクトマネージャーが最も大きな影響力を持ち、大きな役割を果たすことができるであろうということです。

◼︎出荷ソフトウェア(iOSアプリやDVDで出荷されるソフトウェアなど)
・ローンチ後のアップデートが難しいので、はじめからきちんとしたものである必要がある
・仕様の重要性も高く、機能は正式なものである
・ユーザ調査とドッグフーディングが重要
・緊急対応は発生しづらい

◼︎オンラインソフトウェア
・細かな断片で構成されることが重要
・アップデートが容易なので、物事がはやく動く
・何かしらローンチしてユーザの反応を見てアップデートしていく
・ABテストや一部ユーザに対して新機能を限定リリースし、他のユーザと比較する
・多くのデータを利用するので、PMはデータ分析とエクスペリエンスのデザインに長けていることが重要

◼︎コンシューマープロダクト
・誰もがユーザになれるので、エンジニアがプロダクトのアイデアを思いつくこともある
・PMの役割は羊飼いか編集者のようなもので、プロダクトを適切な着地点へ導くこと
・データを重視して会社が重要視するKPIに影響を与える機能を提案することが重要

◼︎B2Bプロダクト
・エンジニアがユーザになりにくいので、PMが顧客を理解する必要がある
・顧客調査や市場分析を好むPMが向いている
・PMの影響度が大きく発揮されやすい領域

◼︎初期段階のプロダクト
・MVPを出荷する
・すべての課題に取り組むのではなく、できるだけ早く疑問点に答え、あなたのコアバリューを証明すべき
・ドキドキすることが好きで、物事をざっくりと進められるPMは向いている

◼︎成熟したプロダクト
・顧客の声に耳を傾け、改善を繰り返す
・すでに多くの顧客がいるので大胆な変更を避けがち

他の役割からPMに転身するときにアピールできるスキル

基本的に守備範囲はプロダクトに関わるすべてなので、様々なスキルが問われるのがプロダクトマネージャーという仕事。以下のようなスキルがあるとプロダクトマネージャーに転身する際にはプラスになるとのこと。

◼︎分析
多くのソフトウェア企業はデータ主導型で評価基準を理解し、利用パターンから洞察を導き出せるPMを求めている

◼︎顧客本位
顧客からのフィードバックを行動に移す方法を学んでいる。企業は顧客とそのニーズを理解しているPMを求めている

◼︎ビジネスに明るい
費用対効果の検討書をまとめられるか。市場の大きさを測る方法を知っているか

◼︎マーケティング
プロダクトの価値を効果的に伝えることができるか。市場で成功するプロダクトをデザインするのに役立つ

◼︎業界の専門知識
業界の仕組みについて深い知識をもっているか。もしよく理解していれば、短時間で生産性を上げるPMになれるかもしれない

◼︎役に立つ人であること
ギャップを埋めることができる人。PMの役割として大事

 

また、企業によってプロダクトマネージャーに求めるバックグラウンドやスキルも異なるという話も面白かったです。

例えば、AmazonではMBAホルダーがプロダクトマネージャーになることが多いとのこと。Amazonのサービスは施設管理や物流最適化など、バーチャルで完結するものではなくリアルも大きく関わってくるのでビジネス視点を持った人が求められているということでしょうか。

それに比べてFacebookはコンピューターサイエンスの博士号を持つ人や、エンジニアとしてのバックグラウンドがある人をプロダクトマネージャーとして雇うことが多いようです。Facebookは社長のマーク・ザッカーバーグを含め会社として技術に重きをおいている会社なのでプロダクトマネージャーも技術がわかる人を置くのですかね。

 

今の仕事をしていて思うのは、やはりインターネットサービスを作っている会社ではプロダクトマネージャーは技術のバックグラウンドがあるほうが有利だと思います。有利というと変かもしれませんが、プロダクトマネージャーは立場的に(上司部下の関係ではないにせよ)エンジニアやデザイナーをまとめあげて、新機能開発や改善の開発をリードしていく立場にいるからです。

プログラミングがすごくできる必要はないと思いますが、基本的な技術の仕組みを理解しているのはマストで、やはり自分でWebなりアプリなりを作ってリリースした経験があるのとないのではエンジニアとのコミュニケーションが全然変わってくると思います。エンジニアの信頼を得られないとプロダクト開発をリードすることなんてできないと思うので、やはりエンジニアリングの知識・スキルは必須かなと思います。

それに加えて、上記にあるようなデータ分析、デザイン、UIUX設計、マーケティング、ビジネスなどのスキルを持ち合わせている必要があるのだと思います。

って考えるとなかなかスーパーマン級の人材じゃないとプロダクトマネージャーは務まらないのかなと思ったり。

基本的な技術を押さえておくのはもちろんで、それ以外のところでどこを自分の強みとするのかという視点も重要だと思います。全部を深く突き詰めるのはさすがに時間がかかりすぎるので。

それは自分が好きな分野でもいいし、周りで得意なところがある人がいればそこはその人に任せて、空いているところを突き詰めるでもいいと思いますが、その分野ではそんじょそこらの人には負けないというレベルまではいかないといけないですね。

私自身は何にでも興味を持つタイプで全部やりたくなってしまうのですが、今はUX設計とデータ分析かなと思います。

 

テック系のPotcast "Rebuild"の98回のプロダクトマネージャーの話がとても面白いです。この本も出てきますね。

http://rebuild.fm/98/

たぶん会社によってプロダクトマネージャーの役割は様々なので、いろんな会社の人の話を聞いてみたいです。

自分の会社はこんな役割でやってるよ、などありましたら是非コメントいただければ嬉しいです。

 

※2016年11月3日追記

先日、プロダクトマネージャーカンファレンスに参加したので、その時のレポートをまとめました。

プロダクトマネージャーカンファレンス2016レポート

 

 

Adsense

Adsense

-プロダクトマネージャー

Copyright© インターネット業界で働くディレクターの雑記 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.